2019年2月1日に日欧EPA(日本・EU経済連携協定)が発効されました。
これにより日本とEU間の一部製品の関税が撤廃されるのですが、その中にデジタルビデオカメラがあります。
関税がかかっていたデジタルビデオカメラとは
デジタルビデオカメラというのは、製品の形ではなくて
- 解像度が800×600ピクセル以上
- フレームレートが23fps以上
- 動画連続録画時間が30分以上
の3つの性能を持っているカメラ。
EUへの関税がかかるから、今までの一眼カメラは30分までしか録画できなかったのです。
本当はもっと長時間撮れるのに、関税のせいでメーカーが自主規制をかけて、録画時間が最大30分となっていたんですね。
EU圏を捨てていた?唯一無二的存在だったGHシリーズ
実際、PanasonicのGHシリーズ(GH5 GH5Sなど)は、動画デジカメを謳っているだけあって長時間録画できます。
長時間録画できる唯一の一眼デジカメシリーズでした。
ただ、画像センサーが最近流行りのフルサイズではなく、マイクロフォーサーズという規格で、小さいのがネック。その分、ボディーサイズやレンズもコンパクトになるので悪いことばかりではないのですが、世の中の流れはフルサイズ!
その証拠に、パナソニックでもフルサイズミラーレスカメラ「Sシリーズ」を発表しました。
これからの発売されるデジカメは長時間録画対応になるかも
デジタルビデオカメラの関税が撤廃されることで、これから発売される一眼カメラ・一眼ミラーレスカメラは録画性能、とくに録画時間を上げてくるでしょう。
ビデオの画質については、Sonyのαシリーズなどで低照度(暗いところ)でもノイズがないクリアな映像が撮れるし、超高速度撮影でスローモーションでもきれいな映像が撮れるカメラもたくさんあります。最近のデジカメであれば4Kにも対応ですから動画性のは申し分ない。
フルサイズ一眼で連続録画時間が30分以上できるようになれば、イベントや舞台の撮影にも使えるようになります。これはなかなか魅力的です。
ただし、一眼カメラは通常のビデオカメラに比べてコンパクトな分、熱がこもりやすいのでそのあたりの処理が課題でしょうが、メーカーさんはすでに考えて開発しているはず。
仕方ないですね、カメラを買い替えましょうか。
もしかしたら、カメラのファームウェアのアップデートで既存のカメラも30分以上の録画ができるようになるかも・・・?